慢性疼痛 痛みのメディア|ペインと。

創設者より皆さまへメッセージ

Date: 2023/04/01 | Writer: 齊藤 さくら

代表の想いに迫る!第1弾はチーム発足と今後の意気込みについて。

わたしの闘病

私は、2018年11月に右下肢CRPS(複合性局所疼痛症候群)を発症してから、日本の痛み医療の現状に着目するようになりました。実は、高校生の頃に2年間で完治させ、走ることを存分に楽しむランナーとなり日々の生活を楽しんでいました。痛みや障害とは無縁な人生の再スタート。日常や「当たり前」の有り難みがとてもよく分かります。過去の闘病があったから今の自分が在ると思えるほどに時は経ちました。

そして、不運にも仕事中のケガを機に2度目のCRPSを発症しました。


疼痛医療支援への想い

今は再び歩くことを目標に、主治医をはじめ多くの方々に支えられ、リハビリに励んでいます。たくさんの課題や苦悩を乗り越えてきましたが、これからも避けては通れない問題や課題がまだまだあります。

副腎皮質機能低下症により、日によってコンディションも異なるため、思い通りにならないことばかり日々です。それでも私は『医療者と患者をつなぐ架け橋になる』これが最大の目標であり、使命だと勝手ながら自負しております。支援する人にとっても、闘病中の方や病気を知らない方にとっても、今の社会や医療福祉環境では疼痛治療に大きな変化は望めないと感じていました。


これまで約2年は水面下でのプロジェクト準備をはじめ、自身の闘病ブログでの発信や、痛みに関わる多くの方々と話すこと、リサーチから始めてきました。自分にできることを継続したことが今につながっています。

今と未来の日本で生きるために。そう考える毎日は、痛みに固執しやすい傾向のある難治化した疼痛患者とは思えないほど、「前向きだった」と周囲に言われます。昨年にhospassメディア代表の横山さんとご縁があり、自身の夢やRe:projectの活動についてお話しさせていただく機会がありました。親身になったアドバイスをたくさんいただき、私自身のメンターとして、そしてこのプロジェクトのアドバイザーとして支えて下さる、そんな大きな優しさに出会いました。ご経験や展望のアイディアを惜しみなくフィードバックしていただき、寄り添って下さる横山さんには心から感謝申し上げます。

これまで存在しなかった『日本に支援ネットワークを構築する!』という未来へ向かって、プロジェクトの初めは当事者のメディア活動から始動する運びとなりました。私のお声がけで集まって下さったチームのメンバーは、共同代表の松田を筆頭に、すでに「なくてはならない」大切な人たちです。痛みの「支援ネットワーク」を動かす代表として、集学的に診る医療体制の構築支援を促進し、闘病者と医療者を筆頭に、困ったときに頼れる&日常を豊かにするサポート環境を目指して参ります。

これからもお気軽にお声がけください。


Sakura Saito

Writer: 齊藤 さくら Sakura Saito

秋田県在住。根っからのポジティブ思考。人が好き・デザインが好き。小学生から運動が大好きで陸上やソフトテニスを得意としていた。高校2年の時にCRPSを発症。リハビリで完治を遂げ、大学時代にようやく青春を謳歌。その後2度目の闘病を経験するも、疼痛医療支援活動の他、再起や再挑戦を応援するRe:projectの発起人となり、発信活動をひたむきに続けている。痛みマネージャーを目指している。

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